今こそ原発廃炉求める 茨城・東海村議会 大名氏が追及

茨城県東海村議会の9月定例議会で、日本共産党の大名美恵子東海村議は9月10日、「東海第2原発の新規制基準対応の工事に関して」と題して質問し、山田修村長に「今こそ再稼働は認めずに廃炉を求める立場を表明する時ではないか」と問いました。
村長は「現時点では判断していない」と答えるにとどめました。

大名氏は、日本原電(原電)が規制委員会(規制委)に提出した防潮堤工事の計画変更について、村の判断と受け止めをただしました。
村は「設計など技術的に高度なもので、規制委が判断するもの」とし、「村としての評価や独自の検討はできない」と答弁しました。

また、新たに告発があった近接部の施工不良について、大名氏は「事実確認が必要。村は原電に対し工事は計画通りに行われたのか、不良の有無を確認するべきだ」と指摘。村は要因や工事内容は聞いているとし、「今後、事業者(原電)において詳細に調査を実施すると聞いている」とのみ答えました。

大名氏は、この間の原電での連続火災や施工不良などについて指摘。間もなく稼働から46年を迎える老朽化の実態、できない広域避難計画、稼働した場合には増え続ける使用済み核燃料の隔離保管の問題などを示し、「どの角度から考えても動かしてはならない原発だ」と強調しました。

(「しんぶん赤旗」2024年9月11日付より転載)

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