紛争予防 鍵は世論 布施祐仁氏が講演 茨城・東海村

茨城県東海村で4月14日、布施祐仁氏(安全保障専門のフリージャーナリスト)が、「沖縄における『戦争準備』の取材から何が見える─戦争を避ける道はどこに─」と題した講演会が、「9条の会とうかい」主催で行われ、80人が集まりました。

政府が進める「台湾有事」を想定した軍備増強に反対する「沖縄を戦場にさせない1万人大集会」が、昨年11月23日、那覇市で開かれました。住民には「あくまで専守防衛のため」と説明しながら、ミサイル部隊配置や直接攻撃するミサイル配備、戦争前の住民避難計画など、今まで以上の緊張感が強まっている沖縄です。

21年3月にアメリカが作り出した「台湾有事」は、日本に軍事力を増強させ、米軍の負担軽減が目的でアメリカに利用されている日本政府。布施氏は、「今、日本がやるべきことは、米中関係を安定化させる仲介者の役割を果たすこと。その前例が、ASEANの紛争予防外交。鍵は国民世論。外交による紛争予防を支持する世論を多数に」と強調しました。

30通のアンケートには、「取材に基づいた説得力ある話」、「明確で分かりやすい講演」、「平和の道はみんなでつくるもの」、「もっとたくさん、特に若い人に聞いてほしい」など感想が寄せられました。

(「しんぶん赤旗」2024年4月23日付より転載)

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