東海第2原発の再稼働反対 中庭由美子市議が代表質問 水戸市議会

日本共産党の中庭由美子水戸市議は12月11日、水戸市議会で東海第2原発について代表質問に立ちました。

中庭氏は、防潮堤工事の施工不良(工事関係者から党への内部告発で発覚)について、「津波対策の安全性が疑われる重大問題だ」と追及。
「原電は施工不良を4か月も公表しなかった。都合の悪い情報は隠ぺいする原電に原発を動かす資格はない」と主張しました。

高橋靖市長は、「報告の遅れは信頼関係を損なうもの。同様の事案が発生した際は速やかに報告するように厳重に注意した」と答弁しました。

11月に発表された放射性物質拡散シミュレーションについて、中庭氏は、「シミュレーションは、あくまで特定の気象条件のもとで限定されたものだ」として、「一例として、水戸市の5万9千人が避難する場合でも、赤塚駅や茨城大学周辺、水道取水口や浄水場まで放射性物質が拡散し、水道も利用できなくなる」と指摘。

さらに、「風向き次第で市への影響は計り知れない。危険な東海第2原発の再稼働はストップするべきだ」と訴えました。

市長は、「今回の結果は限られた条件における一つの検証。一部地域ではなく、全市民の避難策を確保する。再稼働は実効性ある避難計画が策定できない限りはあり得ない」と答弁しました。

(「しんぶん赤旗」2023年12月16日付より転載)

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