茨城県議選 水戸市・城里町区 江尻かな候補 1票争う激戦 物価高への農家支援必ず
「税金の無駄遣いに反対を貫く、日本共産党はなくてはならない県政のチェック役を果たす」。3期目をめざす日本共産党の江尻かな候補(水戸市・城里町区)が連日駆け巡っています。
大型開発に湯水のごとく税金を投入し続ける茨城県。“オール与党”の県議会にあって予算に唯一反対し、福祉・子育て優先の県政を求める役割は共産党しか果たせないと強調します。
小雨が降り冷え込んだ12月6日。江尻候補は、牛の肥育や酪農、農業が盛んな水戸市西部の旧内原町で訴えました。
「茨城は全国3位の農業県。お米や野菜を作ってくれる農家の皆さんが、きちんと経営や後継ぎが成り立つ農業支援こそ必要。県の予算を確保し、取り組みを広げたい」。小規模家族農業を淘汰する自民党農政の転換を呼びかけます。
訴えに駆け付けた水戸市農業委員の浅井紘一さん(84)は、牛50頭の酪農業を営んでいます。「何が一番大変かって、飼料価格の高騰が続いて先の見通しがたたないこと。乗り越えようにも乗り越えられない」。
農家などへの一律10万円支給が実った江尻候補の実績に触れ、「江尻さんの取り組みは希望。ずっと農業が続けられる農政にしてほしいし、農業支援を充実させてほしい」。切実、喫緊の要望が連日寄せられます。
定数6の水戸市・城里町区は、過去最多の10人が立候補。地元紙は「激しい争い必至」と報じる大激戦区です。
前々回最下位当選の公明現職は「大丈夫だと何度も“安泰説”を流され、逆転勝利した。今回も厳しい選挙」と絶叫。
維新の女性新人は第一声に隣県などから国会議員が駆け付け、「統一地方選の先駆けで維新の旗を掲げて勝ち抜く」と気勢。自民現職2人に加え、自民系無所属の有力新人3人が乱立するなど、一票を争う大激戦です。
党県闘争本部は江尻氏が当落線上だとし、「議席確保はこれからの奮闘で相手陣営を凌駕できるかどうかにかかっている」とみて、対話・支持拡大の大飛躍を呼びかけています。
(「しんぶん赤旗」2022年12月7日付より転載)