茨城県議選 共産党候補押し上げへ全力 支持拡大の飛躍へ対話

12月11日投票の茨城県議選で日本共産党は、局面を打開するため対話・支持拡大を一気に広げようと取り組みを強めています。

水戸市では江尻かな候補押し上げへ、「折り入って袋」を使った行動を強めています。

中庭次男市議の活動地域では12月4日、党員や後援会員に「折り入って」作戦。「江尻さんは大丈夫でしょう」と話した工務店の男性には、「とんでもない。大接戦なんです」と、定数6人に自民党現職や有力新人、維新の会など10人が立候補していることを紹介。「折り入って袋」を3つ受け取りました。

70代女性には、補聴器補助などの高齢者支援の政策を訴えると、「袋」を2つ受け取りました。教育関係の男性は「大臣が1カ月で3人辞職、統一協会とここまで癒着しているとは、ひどすぎる」と憤りました。

対話の先頭に立っている、なかにわ由美子氏は、連続して取り組む「街角演説会」を決起集会と位置づけ、短時間の交流をして支持拡大の飛躍を目指します。

4日の小池晃書記局長の県内3カ所での街頭演説や候補者の訴えが、新たな意欲を生んでいます。

つくば市で演説を聞いた会社員の女性(35)は、「県立高校新設に関心がある。生徒は毎日、混雑したバスで土浦など遠くの高校まで通っている。ぜひ実現してほしい。そのためにも山中たい子さんにひきつづき県議会で活躍してほしい。SNSでも広げたい」。

取手市で佐野太一候補の演説を聞いた女性(60)は、「力強かったです。給食費や医療費、国保税の『ゼロ』などの子育て支援や、高齢者施策の拡充などに期待しています」と話しました。

茨城県議選 応援演説から

11日投票の茨城県議選で日本共産党候補への応援演説を紹介します。

政治変える力 山中たい子候補 元公明党副委員長 二見伸明さん

私は、いまの政治は本当におかしいと思う。統一協会?お金の問題?要するに自民党は、岸田さんを筆頭に、どうにもこうにも、おかしい。

私も茨城県人です。この選挙は絶対に勝って、自民の政治を変えていきたい。もっと言いますと、茨城県知事の大井川君は、もうかる県政にするというが、これはまったくアベノミクスの茨城版です。

しかし、県政は私たちの暮らしを守り、豊かにするためにあるはずです。もうからないからといって、つくばに県立高校をつくることもやらないような県政は、山中たい子さんに勝って、当選してもらってぶち壊していきたい。そして、その力が、国政を、変えるんです。

みなさん、今度の選挙は、今までの県議選とまったく違います。国の政治そのものを、ひっくり返す第一歩になるのがこの県議会選挙、山中さんの選挙なんです。

みなさん、勝ちましょうよ(拍手)。思う存分、支持を獲得して堂々と勝っていきましょう。そのために今日ここに集まった。みなさん頑張りましょう。私も頑張ります。

(2日、つくば市)

県民の命守る江尻かな候補 元茨城大副学長 田中重博さん

県議会には2つの役割があります。1つは県民の命と暮らしを守り、福祉を充実させるために条例を制定することです。
この自治体に不可欠な使命を果たさせる議会の役割はきわめて重要ですが、今の大井川県政は、常陸那珂港の建設や霞ヶ浦導水事業など、無駄な公共事業に税金を湯水のごとく注ぎ込み、県民の切実な願いは後回しにしています。

その中で江尻かな議員は、お年寄りや女性、子どもなど弱い立場の人に寄り添いながら、県民の切実な要求、子育てや医療、福祉やコロナ対策など、税金の使い方を県民の要求を最優先するよう頑張ってきました。

2つめの役割は、執行部である知事をチェックすることです。この点では、山中(たい子)さんと江尻さん、共産党のみが筋を通し、自民党その他ほとんどの議員が「オール与党化」して県政を支えています。この点でも共産党の値打ちが抜群だと言わざるを得ません。

2つの県議会の役割をきちんと果たし、県民の福祉を充実させる。懸案の東海第2原発の再稼働を阻止し、県民の命をまもるために江尻かな候補の議席はどうしても欠かすことはできません。このかけがえのない宝の議席を守り抜き、三たび県議会に送り出すために頑張ろうではありませんか。

(2日、水戸市)

茨城県議選・取手市区 困っている人に寄り添う 現場知る佐野太一候補に期待

11日投票の茨城県議選・取手市区(定数2)に立候補した日本共産党の佐野太一さんに「カウンセラーとして長年たくさんの方に寄り添い続けてきた佐野さんだからこそできる政治がある」と期待が広がっています。

佐野さんが日本共産党に入党したのは昨年12月。
「『県議候補に』と言われた時はとても驚きましたが、悩みぬいた末に決意を固めました」と語ります。

佐野さんはもともと2008年に産業カウンセラーの資格をとって、会社員をしながら土日にメンタルの相談を受ける仕事をしていました。

ペットが大好きでペットロスの相談から始めましたが、事務所が新宿だったこともあり、「夜のお仕事をされている方からの相談が多かった」と言います。

佐野さんは「家庭環境が複雑な方が多く、必要な生理用品が買えない方がいることも初めて教えてもらいました」と話します。今でいう「生理の貧困」です。

セクシュアルマイノリティーの人への支援や、子どもが家族のケアに追われる「ヤングケアラー」、統一協会2世の女性の困難にも向き合ってきました。
「支援の制度を知らなかったり、利用をためらったりしている方が多い」と気付いた佐野さんは、市町村の制度を調べて、その人に合った支援につなげる無料相談も始めました。

「生理の貧困」については、困っている人に生理用品を無償で配布してきましたが、個人の力では限界があると、18年に一般社団法人を設立。全国的に生理用品の寄付を募って各地の支援団体に配布する活動を始めました。

さらに各地の学校や公共施設に生理用品を設置させるために、茨城県などの各市町村に要望する活動を展開。地元・取手市での要望のさい、党市議に力になってもらったのが入党の一つのきっかけです。

佐野さんは、「何百人と相談に乗ってきて、貧困の蛇口を締めるためには政治を変えるしかないと感じています。現場の声を県政に届けたい」と語ります。

原発やめ再エネヘ 茨城県議選・東海村区 川崎あつ子候補訴え

11日投開票の茨城県議選で、川崎あつ子候補(東海村、定数1)は5日、冷たい風が吹くなか東海村内各地を回り、支援を訴えました。作業中の男性や散歩中の夫婦など、訴えを聞いた市民は手を振り、期待を寄せました。

川崎氏は、岸田政権が狙う東海第2原発の再稼働に賛成の議員か、反対の議員かを選ぶ選挙だとし、「稼働以来44年になる、古くて危険な原発で、県民の多数が反対しています。再稼働を中止し、再生可能エネルギーへの転換を求めていきます」と訴えました。

さらに、物価高騰で生活が苦しい中で、岸田政権によって年金の削減や高齢者の医療費窓口負担が2倍に引き上げられるなど、血も涙もない冷たい政治がおこなわれてきたと指摘。

「ムダな大型開発は中止し、県民のくらし応援のために税金を使います。県民の願い実現のために力を尽くしていきます」と決意を語りました。

東海村では自民党公認の候補と川崎氏の一騎打ちです。大名みえ子村議は、「川崎さんが立候補することで、有権者からは『投票するところができた』という声が寄せられています。村の中でも原発反対の意見があることを示すことにつながります」と話します。

(「しんぶん赤旗」2022年12月6日付より転載)

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