つくば・県立高校新設 署名7,000人唯一の紹介議員 山中たい子候補 “引き続き県議に”
茨城県議選(12月11日投票)のつくば市区(定数5、立候補8)で大きな争点になっている県立高校新設問題。10月には約7,000人の署名を市民が県議会に出しました。
紹介議員になったのは、日本共産党の山中たい子県議ただひとりでした。多くの市民が全日制県立高校の新設を願っている─。山中県議は、11月の本会議で請願署名の採択を求めました。
スーパー前で、中学生の親、幼い子連れの親が列をなし、署名したと紹介。議会は議論をし、結論を出すべきと訴えました。
他会派が「継続審議」にしたため、県議の任期が切れる来年1月に廃案になります。
つくばエクスプレス沿線開発で人口が増えるつくば市。市は小中学校を新設しますが、県立高が増えません。21年度の中学3年生のうち、市内3つの全日制県立高に入れたのは6人に1人だけです。
市外の県立高に通うにはバス代が月2万円を超えることも。本数が少なく、部活動も制限されます。
日本共産党の市民アンケートでも、居住地に足りない施設トップは「高校」。「高校を選べない」、「孫を3年間車で送り迎えした」。世代を超えた要求です。
市内で小学生2人を育てる女性(40)は、「県立高はあって当たり前のものなのに。日本は親への負担が大きすぎる」と憤ります。
政治家との懇談で、「市外には高校がある」、「私立に行けばいい」と言われました。産んだ全責任を親にとらせる“子育て罰”の言葉がよぎります。
「子どもを2人までにしてよかった」、そう思う時もあります。そんな政治を市民が変えました。請願署名は不採択にはできませんでした。「話し合いで世の中は変えていけるんだな」。人生で初めての感覚でした。
山中候補が苦戦していると聞き、驚きます。「山中さんは、私たちの活動を一番最初から理解してくれ、大切に扱ってくれました。県の資料も提供してくれて。引き続き県議としてお手伝いしてほしい」。
山中さん再選へ3人に声かけを
小沢一郎後援会・茨城一新会会長、6区市民連合共同代表 畑静枝さん
「現在の岸田総理の自民党は自分党になってしまい、まったく国民のことはないがしろにしているのではないでしょうか」。
小沢一郎後援会・茨城一新会会長で、6区市民連合共同代表の畑静枝さんが4日、山中たい子候補の街頭演説で応援に立ちました。
「誰一人まともな政治家がいなくなってしまって、自分だけ、今だけ、金だけでは困りますし、国民は納得しません」と訴えました。
一番頑張っているのは日本共産党のみなさんだとのべ、「今回の県議選は何としても山中たい子先生を絶対に県議会に送っていただかないと困ることがたくさんあります。みなさま心して、一人ひとりが3人に、お声をかけてください」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2022年12月7日付より転載)