茨城県議選 水戸・つくば 当落線上 取手は新人が猛追
一票を争う大激戦となっている茨城県議選(12月11日投開票)は、8日から最終盤に突入しました。
日本共産党の現職、江尻かな候補(水戸市・城里町区)、山中たい子候補(つくば市区)、新人の佐野太一候補(取手市区)、川崎あつ子候補(東海村区)は連日駆け巡り、開発優先の県政転換を訴え。
来春の統一地方選を占う前哨戦で党躍進を必ず勝ち取ろうと、候補者を先頭に党と後援会の猛奮闘が続いています。
江尻候補は、「東海第2原発の再稼働に“待った”をかける県議会の役割がどうしても必要だ」と、知事に廃炉を迫る党議席の絶対確保を力説。
山中候補は、市内で不足する県立高校の新設が“オールつくば”の要望だとして、「7,700人分の請願署名で紹介議員となったのは私だけ。学ぶ権利、子どもの未来を守るために新設の願いを託してほしい」と呼びかけ、佐野候補は、学校給食費や子ども医療費の完全無償化、何でも相談できるワンストップ相談窓口の設置をあげ、「全国8位の財政力を医療や福祉・教育に生かす県政に変える」と訴えています。
現職の江尻・山中両候補は、“当落線上”を争う文字通りの大激戦。取手市区は、自民現職2陣営が前法相の辞任で“逆風”と判断する中で佐野候補が猛追。東海第2再稼働ストップを訴える川崎候補は、原発推進の自民現職と一騎打ちで論戦は旗幟鮮明です。
党県委員会は宣伝で勢いを示すとともに、対話の総量を飛躍させて支持拡大と一体に共産党の政策を届け切ろうと呼びかけています。
茨城県議選 つくば市区 山中候補 激烈な争い 県立高校新設へ全力尽くす
「県立高校の新設へ全力を尽くしたい。大変厳しい選挙、つくばの願いを届ける議席を何としても勝ち抜かせてください」―。大激戦となっている茨城県議選(11日投開票)で、5期目をめざす日本共産党の山中たい子候補(つくば市区)が猛奮闘を続けています。
県のつくばエクスプレス沿線開発で人口が急増するつくば市。県立高校が足りず、市内の中学生の多くが市外や私立高校への進学を強いられています。自転車での長距離通学や高額のスクールバス代は生徒や保護者の負担に。県立高校の設置は市民の“悲願”です。
「7,000人を超える請願署名の紹介議員になってくれたのは山中さんだけだった。本当に大きな役割を果たしてくれた」―。12月の定例県議会。高校新設の署名運動を展開した市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」の片岡英明代表(72)は語ります。
「中学卒業生の6人に1人しか市内の県立高校に通えないと県に認めさせたのは、山中さんの再々質問だった。これは子どもたちの苦労を県も分かっているということ」。請願は継続審査となり事実上の廃案になる中で、山中候補は、「市民の願いを真っすぐ受け止めて、高校設置を引き続き求める」と力説。片岡さんは「山中さんがいなければ請願署名すら出せない状況だった」と振り返り、つくば市の願いをまっすぐ届ける山中候補に期待を寄せています。
つくば区は定数5に現職4人、新人4人の計8人が立候補する熾烈な争いです。自民現職は票固めに奔走。公明は新旧交代の女性元市議、「つくば市民ネットワーク」の元女性市議に加え、前回市議選でトップ当選の男性前市議、今年の参院選で維新から出馬した女性が無所属で立候補するなど、新人が乱立。1票を争う激戦になっています。
党県闘争本部は山中候補が当落線上を争っているとし、つくば市の願いを託せる山中候補の実績と党議席の値打ちとともに、さらに対話を広げ宣伝戦・組織戦で大飛躍をつくろうと訴えています。
(「しんぶん赤旗」2022年12月8日付より転載)