茨城県議選 取手市区 佐野太一候補が猛追 豊かな財政力 福祉・教育に
「県民の声を届け、命と暮らしを守るために、自民党の2議席独占にストップをかけましょう」。12月11日投開票の茨城県議選・取手市区(定数2)は最終盤を迎え、日本共産党の新人、佐野太一候補が懸命に追い上げています。
「茨城県は全国第8位の1兆2800億円もの財政力があります。これを使えば子育て支援で、学校給食費、子どもの医療費、18歳までの国保税も無償にできます」と訴える佐野候補。元カウンセラーとして多くの人の悩みや生きづらさの相談を受けてきました。
県民の苦難に寄り添って県民のための県政に変えようという訴えが有権者の心をつかんでいます。
街頭演説を聞いた男性(68)は、「茨城県は全国8位の財政力があり、やる気があれば福祉や教育を充実させられるんですね」といいます。
看護師の女性(75)は、老人保健施設の人手不足は深刻だと話し、「介護士の数を増やしてほしい。そのための労働環境改善や賃上げを実現して」要望しました。
古くて危険な東海第2原発を廃炉にするという佐野候補の訴えに共感したという会社経営者の男性(71)は、「もし事故が起きたら、ここに住めなくなってしまう。ぜひ頑張ってほしい」と期待を寄せます。
取手市では、人権無視の「死刑ハンコ」発言で辞任した前法相や、自民党と統一協会との癒着に不信感と怒りが広がっています。
自民候補は、これを「逆風」だとして地縁・血縁を中心に組織の引き締めをはかっています。佐野候補の街頭宣伝に対して自民の候補者本人が不当に干渉したり、佐野事務所近くのスーパー周辺で、のぼりを立てて早朝宣伝したり、対抗心むき出しに攻勢を強めています。
また公明党の4人の市議が自民2候補を応援しており、2陣営に公明支持票が上乗せされる公算で、当選の得票ラインが高くなると予想されます。
一方、佐野候補を無所属の市議が応援する動きも出てきています。党選挙対策本部では佐野候補の訴えに共感が広がり、猛然と追い上げているとしつつも、新人で知名度が低いことから、あと二回り三回りの対話・支持拡大を進めようと訴えています。
(「しんぶん赤旗」2022年12月9日付より転載)