東海第2原発 再稼働議論不毛 原子力動かすのは当然 茨城・自民県議 下路健次郎氏の発言
茨城県議選(12月2日告示・11日投開票)は、日本原子力発電東海第2原発(東海村)の再稼働問題が大争点です。日本共産党県議団は、廃炉を求める県民多数の声を受け、東海第2原発の再稼働ストップを一貫して訴えてきました。
昨年3月、水戸地裁が避難計画の不備を理由に東海第2原発の運転差し止めを命じた一方、最大会派の自民党は、福島第1原発事故がなかったかのように、遅々として進まない計画の策定、脱炭素を口実に再稼働をけしかけてきました。
県議会での自民党の下路健次郎議員(東海村選出)の発言をまとめました。
- 「今の茨城県の原子力行政を自動車に例えるならば、ブレーキとアクセルがばらばらに置いてあり、自動車の一番の肝であるハンドルとそれを握る運転手の姿が見えない(中略)それらを動かす運転手として原子力局のような組織をつくることも必要」「不完全でもよいので、策定中の避難計画を県に案として提出してもらい、できること、できないこと、県で一括して行ったほうが効率的」(2021年6月8日)
- 「ベストミックスの割合で原子力を動かしていかなければならないのは当然であり、これに疑問を投げかける余地はありません。私たちは空想の中では生きていけない。政治はリアルであるべき」「その時々の情勢に左右されて、原子力発電の必要性や再稼働の問題を議論することは不毛であり、空想的で都合のいい議論はもういい加減やめるべき」(2022年9月13日)
(「しんぶん赤旗」2022年10月22日付より転載)