統一協会系団体に98回 水戸市が施設提供 共産党要求で公表
水戸市は10月5日、統一協会をめぐる水戸市との関係についての調査結果を公表し、市が統一協会の関連団体に公共施設を貸し出していたほか、施設の使用料を免除していたことなどを明らかにしました。
この調査は、統一協会の関連団体主催の行事が市施設で行われていたことを受け、日本共産党市議団が先月、市に求めていたもの。その上で、施設の貸し出し中止を要請していました。
市の調査結果によると、調査が可能な2012年から今年にかけて、関連団体である「世界平和女性連合」などに少なくとも計98回、市施設を貸し出していたと報告。
このうち、市福祉ボランティア会館では、計36万6千円分(71回)の施設使用料を徴収していなかったことが分かりました。
18年、19年、21年には、市の外郭団体にあたる市社会福祉協議会の職員が、「世界平和女性連合」主催の弁論大会や講演会に出席し、このうち弁論大会では審査員として参加していました。
高橋靖市長は、「『旧統一協会』との関係を知らずに決定したこととはいえ遺憾だ」とコメント。
その上で、関連団体への施設の貸し出しを今後行わない方針を決めました。施設使用料の免除分について、現時点で返還は求めないとしています。
日本共産党の田中真己市議団長は、「反社会的カルト集団から市民を守る立場での行政運営を強く求めたい」と話しています。
(「しんぶん赤旗」2022年10月7日付より転載。「見解」はこちらをご覧ください)