日独共同訓練中止を 百里連協らが要請 茨城
百里基地反対連絡協議会は9月26日、百里基地(小美玉市)に対し、9月27日から30日の日程で、航空自衛隊とドイツ空軍が行った初の共同訓練と部隊間交流について、中止の申し入れを行いました。日本共産党からは、上野高志県委員長が参加しました。
ドイツ空軍から、ユーロファイター戦闘機3機、空中給油機1機、輸送機1機が、航空自衛隊からは百里基地のF2戦闘機3機が参加。
共同訓練の目的は、ドイツ空軍の「ラピッド・パシフィック2022」という、24時間以内に戦闘機をドイツ本国からアジア太平洋地域に移動させる訓練の一環として、日本が受け入れたものです。
塩川鉄也衆院議員室が、共同訓練を行う法的根拠について防衛省に問い合わせたところ、「協定に基づくものではない。日本の領域内でドイツなどの第三国と訓練を行う際は、相手国からの申請を受け、日本として同意することが必要。この同意をもって、日本の領域内での外国軍隊の活動が承認されることになる」と回答しています。
上野氏は申し入れで再度、法的根拠をただしましたが、自衛隊側は「われわれに回答する権限はない」と答弁を避けました。
(「しんぶん赤旗」2022年10月5日付より転載)