東海第2原発 賛否問う県民投票実現へ 中高生がネット署名はじめる 茨城
「新型コロナウイルスで大変だけど、県民投票を通して私たちの意見を聞いてほしい」―。
東海第2原発(茨城県東海村)再稼働の賛否を問う県民投票の実現に向け、水戸市内の中高生がネットでのオンライン署名を開始しました。
署名を集めているのは、中高生の生徒でつくるグループ「U18花かんむり」。
6月県議会で「県民投票条例案」の上程が見込まれる中、有権者に意思表示をしてほしい、と茨城県内に住む18歳未満を対象に今月中旬から始めました。
「価値観や考え方の違いは人それぞれ。だからこそ、みんなの意見を聞くことは大切だし、原発はそれをしっかりすべき大きな問題だと思う」。
そう話すのは、「花かんむり」のメンバーで中学3年生の女子生徒(14)。
県民投票の実現に何かできないかと、同世代に協力を求めやすい署名に取り組むことにしました。
「原発がこのまま再稼働してしまうことに納得できない人も多い。みんなが納得できる一つの手段として県民投票がある」。
原発の再稼働で、自分たちの生活への負担もしっかり考えるべきだと話します。
県内では市民団体「いばらき原発県民投票の会」が、「県民投票条例」制定の直接請求に向け、9万人を超える署名を集約。
必要数の約5万人を大きく超え、県民投票の実現には県議会での条例案可決が大きな焦点になります。
今後、条例案への賛同を求める「手紙」を全ての県議に送るほか、集まった署名を大井川和彦知事に提出する予定です。
(茨城県・高橋誠一郎)
(「しんぶん赤旗」2020年4月22日付より転載。「オンライン署名」はこちらから)