保健所業務ひっ迫 保健師の大幅増員を 江尻かな県議求める 茨城県議会
9月26日の茨城県議会新型コロナウイルス感染症対策調査特別委員会で、日本共産党の江尻加那県議は、県内の保健所業務がひっ迫したことなどを受け、保健師の大幅増員など、機能強化を求めました。
江尻氏は、県が2019年に12か所あった保健所を9か所に削減したことについて、県の対応をただすとともに、複数の保健所を兼務する所長がいたことで集約が必要だったとする県の説明について、「再編の際に、12か所の保健所を個々に強化することは考えなかったのか」と指摘。保健所の配置・拡充を求めました。
前川吉秀保健政策課長は、「保健所の管轄区域の適正化など、時々の行政課題を踏まえたもので、必要に応じて適切に対応してきた」と説明。コロナ禍による業務ひっ迫については触れませんでした。
江尻氏は、2020~22年度にかけて9人しか保健師が増員されず、県内の人口あたりの保健師数が全国37位でいまだ低い水準だと強調。
とりわけ、当時採用数を抑えていた40代の保健師数が全体の1割に満たないとし、「県として今後どれだけの増員が必要になるのか、目標値をもって取り組むべきだ」と力説。保健師の抜本的な増員を求めました。
(「しんぶん赤旗」2022年9月28日付より転載)