豊かな地球次世代へ 気候危機考えるワークショップ 茨城・笠間

「将来世代に豊かな地球を手渡したい」─。
茨城県笠間市で4月24日、気候危機を考えるワークショップが開催されました。

徳島県などで地方気象台長を務めた鈴木宣直さんが講演し、会社員や子ども連れの母親など約50人が参加しました。
日本共産党笠間市委員会が主催。石井栄市議、林田美代子市議も参加しました。

鈴木さんは、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)が昨年、人間が地球の気候を温暖化させたことに、「疑う余地がない」と断じたことを紹介。
日本が食料品を海外からの輸入に頼らざるを得なくなっている上、小麦などの価格が高騰しているとして「気候危機は身近な問題として捉えづらいが、日本の食料問題に直結している」と述べました。

日本共産党の「2030戦略」にも言及。
抜本的な再エネ・省エネ化を訴えるとともに、「目先の利益だけを求める新自由主義の是正と一体に取り組まなければ、気候危機の根本的な改革にはならない」と力説しました。

参加者は4~5人のグループに分かれ、「市民と自治体が話し合いながら、主体的に気候問題に向き合っていくことが必要」、「一番の根本解決は今の政治を変えることだと思う」などと議論を深めました。

市内に住む女性(41)は、「地球環境の悪化から子どもたちを救いたいという問題意識があり、参加した。1人ひとりが考え、できることからやっていくのが大事だと思う」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2022年4月27日付より転載)

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