新産廃処分場を考えるつどい開かれる 日立

茨城県が日立市の鉱山跡地に計画する産業廃棄物最終処分場の整備をめぐり、問題点を考える「つどい」が3月12日、日立市内で開かれました。「県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会」の主催。

計画をめぐって生活環境への影響を懸念する声が広がっており、事業費の支出差し止めを求める裁判もたたかわれています。

茨城大学名誉教授の鈴木鐸士さんが、処分場整備にともなう洪水問題を指摘。
集中豪雨で候補地周辺を流れる唐津沢で洪水が起き、処分場に流れ込む危険性があるとして、「沢の谷間にゴミ捨て場をつくるのは考えられない。廃棄物を押し流して大災害になる」と述べました。

県が日立市への選定後に、搬入道路計画の大幅な変更を行ったことに対し、原告代理人の五来則男弁護士が、「計画の段階で考慮すべきことを考慮していなかった。他の候補地よりも整備費が上回ることになり、最少経費原則に反する」と述べました。

参加者が、「沢が集中する場所に処分場はつくってほしくない」などと発言しました。

(「しんぶん赤旗」2022年3月30日付より転載)

おすすめ