市民会館問題 交通協議の記録開示を 田中真己氏求める 水戸市議会
日本共産党の田中真己水戸市議は、3月15日の市議会代表質問で、新市民会館の整備をめぐり、「住民や事業者を追い出さなければ成り立たない事業に、多額の税金を支出してはならない」と述べ、事業の見直しを求めました。
田中氏は、公立小学校が再三求めている校舎の安全対策が不十分にもかかわらず、来年度の市民会館整備に、その8倍にのぼる112億円もの税金が投入されると指摘し、「市民はコロナ禍と物価高に苦しんでいる。多額の税金を支出している場合か」と批判。
整備で懸念される交通渋滞について、市民団体が求めた市・県警の「交通協議記録」の情報公開請求に対し、黒塗りの資料を開示したとして、「ただちに公開の指示を」と求めました。
高橋靖市長は、「市民会館は中心市街地のにぎわいに必要な施設。情報開示の審査請求を受け、一部を追加で開示している」と推進する姿勢を示しました。
田中氏は、「一部開示したのは参加者名だけだ」と指摘。
事業の差し止めを求める訴訟で、裁判所も市に開示を求めているとし、資料の全面開示とともに事業の中止を重ねて求めました。
(「しんぶん赤旗」2022年3月19日付より転載)