高校入試で出題ミス 茨城県民会議 「真摯に反省を」
2022年度の茨城県立高校入試の「社会」の科目で出題ミスが発生した問題で、「民主教育をすすめる茨城県民会議」は3月14日、「真摯に反省すること」などを求める「見解」を発表しました。
出題ミスは、世界地図に示された都市にあてはまる雨温図を4択から選ぶ問題で、地図に示された都市が、正しい場所から3ミリメートル(実距離で約900キロメートル)ずれていたもの。
解答の選択肢に正答がなかったことから、県教委は全受験者を正解にするとしています。
「見解」は、「採点処理後の現場は困惑し、県教委への不信感を募らせた」、「志願倍率が高いところほど合否判定に影響を及ぼ」すと指摘。少人数学級の実現に向けて、学級数の確保なども要望しています。
県立高入試をめぐっては、昨年度も合格者を不合格にするなど、大規模な採点ミスが発生。茨城県高等学校教職員組合などが記述式の出題をやめるよう県教委に求め、今回から出題のほとんどが選択式に変わりました。
(「しんぶん赤旗」2022年3月15日付より転載)