日立市議会 新最終処分場検証を 千葉達夫市議
茨城県が日立市を候補地とし、地元住民が反対する新産業廃棄物最終処分場の整備をめぐり、3月8日の日立市議会で、日本共産党の千葉達夫市議は、事業は認められないとの立場から市の認識をただしました。
千葉氏は、県が処分場整備の基本計画案をとりまとめ、市民を対象に開催した報告会(6日)に言及。
1947年のカスリーン台風により、候補地周辺の鮎川で洪水が発生したことについて、県が考慮したのかを疑問視する意見が出たとし、「候補地周辺は地形上、水が合流する地点だ。県の議論をどう受け止めているか」と質問しました。
橋本仁一生活環境部長は、「委員から専門的な意見があり、施設の安全性などおおむね確認できた」と答弁。あくまで整備を推進する意向を示しました。
千葉氏は、市民から基本計画案の検証をすべきだとの意見が相次いでいるとし、「計画案を完全なものとしてとらえずに、市民の目線で検証することこそ市の役割だ」と強調。
検証にあたっては、整備撤回も含め検討すべきだと迫り、事業の中止を改めて求めました。
(「しんぶん赤旗」2022年3月15日付より転載)