東海第2原発 県民投票運動に希望 水戸でシンポジウム

日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)再稼働の賛否を問う「県民投票条例」の制定をめざして活動していた「いばらき原発県民投票の会」は7月5日、6月県議会を振り返るシンポジウム「県民投票フェス」を水戸市内で開催しました。
全県議に集会が案内され、条例案に賛成した日本共産党の山中たい子議員、江尻加那議員と立憲民主党の玉造順一議員の3人が参加。
常磐大学の吉田勉教授(地方自治論)らも出席しました。
江尻氏は、9万人に迫る署名が集まり、運動が中高生にも広がったことに「希望が見えたと思う」と発言。
一方で、県民投票を求める民意と県議会のギャップが明らかになったと指摘し、「県議会にも原子力問題を日常的に議論する特別委員会をつくるべきだ」と述べました。
山中氏は、条例案への賛否を示さなかった大井川和彦知事の対応について、「活動への敬意を払うべきだった」と強調。
その上で、「多くの人が原発問題に関心をもったことで、運動は大きな影響を与えたと確信している」と述べました。
吉田教授は、県議会の審議について、「正直短かった。9月県議会で熟議して採決すべきで、せめて継続審査にすべきだった」と振り返りました。
(「しんぶん赤旗」2020年7月7日付より転載)

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