産廃処分場 生活に影響必至 茨城県が日立市議会に説明
茨城県が5月26日、新しい産業廃棄物最終処分場の最終候補地として日立市諏訪町を選定したことを受けて、宇野善昌副知事が5月28日、日立市議会全員協議会で整備の概要を説明しました。
現在稼働している、笠間市の産業廃棄物最終処分場「エコフロンティアかさま」が、2018年度末の時点で6割強まで埋まり、「近い将来にひっ迫する」として、後継の処分場整備を計画しているものです。
整備が予定されているのは、諏訪町にある日立セメント太平田鉱山跡地。
がれき類や汚泥、ばいじんなどが対象で、23年度に整備着手、25年度に供用を開始するとしています。
宇野副知事は選定理由として、地盤が強固で自然環境への影響が少ないことなどを説明。
周辺300メートル以内に住居がなく、生活環境への影響が少ないとしていますが、近隣に市民が憩う鮎川が流れるほか、処分場に向かう道路沿いに小学校があることから、「配慮が必要だ」と述べました。
県は今後、住民説明会を実施し、整備に関わる「基本計画」を策定するとしています。
日本共産党市議団は、「近隣には保育園もあり、一般国道の渋滞も懸念されるなど、生活への影響は必至で反対だ」と表明。
6月市議会で特別委員会が設置され、審議される予定です。
(「しんぶん赤旗」2020年6月2日付より転載)