台風被害補正354億円 茨城県議会が全会一致可決
茨城県議会臨時会が11月19日に開かれ、台風15号および19号にともなう被害への補正予算案が全会一致で可決されました。
県内では台風19号により死者2人、行方不明者1人の人的被害が出たほか、一連の台風で住家被害が6,042棟、農作物の浸水や農業用施設の損壊で約144億円の農業被害が出ています。
補正予算の総額は354億5900万円。
大規模半壊および半壊世帯に対し59万5000円、一部損壊世帯に対し30万円の応急修理費を補助するほか、浸水した保管米に対し10アールあたり7万円を助成する農業支援予算が計上されました。
質疑を行った日本共産党の江尻加那議員は、橋りょうの流失で一部区間が不通となっているJR水郡線について、「(流失した)橋脚部分に鉄筋が1本も入っていなかった」と明らかにし、早期の全線開通と橋りょう流失の原因究明を求めました。
大井川和彦知事は、JR水郡線の全線復旧には相当な期間を要するとした上で、「JRに対し一日も早い復旧と、鉄道の防災・減災対策の検討を求めていきたい」と答えました。
日本共産党の山中たい子議員が賛成討論を行いました。
(「しんぶん赤旗」2019年11月20日付より転載。江尻議員の質問と答弁[大要]、山中議員の賛成討論[要旨]はこちらから)