グラウンド維持管理 見積もりなく随意契約 茨城・城里町議会で百条委員会
茨城県城里町のグラウンド維持管理の業者入札をめぐり、城里町が特定企業1社との随意契約を結んでいた問題で5月23日、城里町議会の百条委員会が開かれました。
この問題は、城里町が今年3月、サッカーJ2・水戸ホーリーホックの練習拠点となっている町内グラウンドの芝の維持管理をめぐり、神栖市の「奥野谷浜産業株式会社」と年間2,500万円の随意契約を結んでいたもの。
当初、町が選定した5社を提示するとしていましたが、ホーリーホック側に示された1社と随意契約を結んでいました。
百条委では、町が契約を結ぶ際、奥野谷浜産業に対して見積もりを依頼していなかったことが判明。「企業選定の過程が不透明で、税金の使い方が問われる」など委員からは厳しい意見が相次ぎ、契約のずさんさが浮き彫りになりました。
業者入札の選考を行う仲田不二雄・業者選考委員長(副町長)は、「随意契約は問題ないと考えている」と釈明。
百条委員をつとめる日本共産党の藤咲芙美子議員は、「選考委員長が説明責任を果たしていない」と批判しました。
百条委員長をつとめる関誠一郎町議(無所属)は、「見積もりもなく契約したことは問題だ。随意契約に疑念が深まった」と話しています。
(「しんぶん赤旗」2019年5月28日付より転載)