命がけの原発いらない 日本原電説明会で再稼働に批判続出 茨城
日本原子力発電が再稼働を目指す東海第2原発(茨城県東海村)をめぐり4月23日、日本原電主催の住民説明会が同村内で開催され、84人が参加しました。
日本原電の村松衛社長が今年2月、同原発再稼働の意思表明をしてからは初めての説明会になります。
説明会では、原子炉を冷却する機能を津波の被害から保持する対策について、防潮堤の設置や電源の多様化などが紹介されました。
質疑応答では、「原発事故が起きたら今の暮らしに二度と戻れない。命をかけなければならない電気はいらない」など、再稼働に反対する厳しい意見が相次ぎました。
日本原電の担当者は、「日本のような資源の少ない島国において、しばらくの間は原子力発電を選択肢としてやっていきたい」と述べました。
参加した男性は、「技術的な問題しか述べておらず、原発に対する不安など住民の疑問に全然答えていない」と批判しました。
日本原電東海事業本部の村部良和・副事業本部長は報道陣の取材に対し、報道されている安全対策の工事費3000億円について「承知していない」と説明。原電側がこれまでに公表している1740億円で進めるとの認識を改めて示しました。説明会は今年6月まで、県内15市町村で20回開催されます。
(「しんぶん赤旗」2019年4月25日付より転載)