東海第2原発廃炉は急務 小池書記局長迎え演説会 茨城・つくば市
5月13日、つくば市で小池晃党書記局長・参議院議員を迎え日本共産党演説会が開かれました。大雨の中会場いっぱいの1800名が集い、今年12月の県議選をたたかう上野高志、江尻かな、山中たい子の3県議が訴え、来年夏の参院選をたたかう梅村さえこ、大内くみ子両参院予定候補が決意を表明しました。
演説会にあたって、五十嵐立青(たつお)つくば市長と、昨年の県知事選候補の鶴田真子美さんからメッセージが寄せられました。心より御礼申し上げます。
子らの笑顔あふれる未来へ つくば市長 五十嵐 立青さん
御党の貧困と格差拡大を無くすという理念は、私の目指す政治姿勢そのものです。
市長就任から1年6ヶ月。市民との対話を積み重ね、市民第一の市政を推進しております。
とりわけ「こどもの貧困」は力を入れなければならない問題です。貧困の連鎖を断ち切り、誰一人取り残されない包摂性のある社会、こどもの笑顔があふれる未来にするためには、地域で頑張り続けるみなさまが必要です。
昨年、結党95周年の節目を迎え、2022年には創立100年を迎えます御党のこれまでのご活躍に敬意を表するとともに、これまで以上に存在感を強く示されることを期待します。
命を大切にする社会ともに 2017年県知事選候補・NPO法人CAPIN理事長 鶴田 真子美さん
憲法でいちばん大切な価値、それは自然人の人格の尊厳です。なぜ自然人の人格に尊厳性があるのかというと、人間には命があるからです。命の尊厳が大事なのです。
裁判所は、命のあるなしに考慮しないので、自然人だけでなく法人も同じ権利主体だとの考えを取りたがります。これは民法の考え方です。しかし、憲法で捉えるときには、自然人と法人の違いは明らかです。
人格の尊厳が重んじられるのは、取引の主体になれるから、でなく、命があるからです。自然人こそが大切で、尊いのです。
赤ん坊も老人もごはんを食べて排せつする。生きている、命があるから。
一方で、法人はお金を食べて利益または損害を出す存在です。ただそれだけです。
経済を優先させ原発を推進し、自然を破壊し、戦争に突き進もうとする、その国家権力の暴走に歯止めをかけるのは、この憲法です。
命を持つのは人だけではありません。命を持つすべての存在を大切にするのが憲法の基本です。そんな社会をともにつくりましょう。
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5月13日、茨城県つくば市で日本共産党の小池晃書記局長を迎えて開かれた党演説会。小池氏や暮れの県議選をたたかう現職3候補ら各弁士の「安倍暴走政治にストップを」「日本共産党を大きく」などの訴えに、聴衆は「そうだ」「ガンバレー」などの声援を送り、共感の拍手でこたえていました。
茨城県政に言及した小池氏は福祉・医療、教育にかかわる指標が全国最低クラスになっていると指摘。その一方、破綻した土地開発や大型港湾建設には巨額の税金を投入する県政をすすめ、私学助成の充実を求める請願など県民の要求にはことごとく背を向けてきた自民、公明などの県政与党を批判し、東海第2原発の廃炉は急務だと力説しました。
その上で、日本共産党県議団が子どもの医療費助成制度の拡充に尽力してきたことなどを紹介。「知事のいうことになんでも賛成する議員が増えても意味がない」と述べ、県議選での躍進を呼びかけました。
山中たい子県議(つくば市区)は「共産党県議団は、くらし・福祉優先にと、県民との共同で県政を確実に動かしてきた。県民の生活を守るためには3議席はどうしても必要」と強調しました。
江尻かな県議(水戸市・城里町区)は「子どもの医療費助成制度では所得制限の緩和と入院費補助の対象を広げた。東海第2原発は廃炉に」と訴えました。
上野たかし県議(取手市区)は「子どもたちが夢と希望が持てる県政に、とがんばってきた。選挙区定数が3から2になるが、『自民2議席は絶対にダメ』との市民の声にこたえて勝ち抜きたい」と力を込めました。
梅村さえこ参院比例予定候補、大内くみ子参院選挙区予定候補がそれぞれ決意を込めて、あいさつしました。
演説会に参加した水戸市の女性は「地震が起きるたびに東海第2原発が気になる。早く廃炉にしてもらいたい。税金のムダづかいはやめて、くらしや福祉に回す県政をつくりたい」と党県議団に期待を寄せました。
赤ちゃんを抱いて参加した坂東市の女性は「モリカケ疑惑も解決できない与党に国政は任せられないという話は本当にその通りだと思いました。保育園の父母仲間にも少しずつ政治の話をして共産党への支持をお願いできたらいいなと思います」と話しました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版2018年5月15日付より転載)