茨城県議会 地震の危険 東海第2原発再稼働中止求めよ 上野高志議員が指摘
日本共産党の上野高志茨城県議は9月12日の県議会一般質問で、日本原電の東海第2原発を抱える茨城県でマグニチュード5.0以上の地震が東日本大震災以降に頻発している問題を指摘し、東海第2原発の再稼働中止を橋本昌知事に求めました。
東海第2原発は東日本大震災の際、津波を受けて被災。
30キロ圏内には約100万人が居住するという人口密集地です。
上野議員は、「全国には2,000もの活断層があり、いつどこで大地震が起きてもおかしくない」と述べたうえで、東日本大震災以降、全国でマグニチュード5.0以上の地震が起きたのは638回で、その4分の1に当たる153回が茨城県で発生し、地震活動が活発化していると指摘。
老朽化した東海第2原発の危険性を指摘し、「再稼働中止を原電に求めるべきだ」と橋本知事に迫りました。
橋本知事は、「原発の地震対策は重要課題」との認識を示しながらも、「国の方針が示された段階で、県の原子力関係機関の検証・審議を踏まえ、県議会、地元自治体と協議して県の方針を決める」と従来の答弁を繰り返しました。
上野議員はこのほか、市町村の就学援助のとりくみ推進や県営取手競輪場の廃止を求め、八ツ場ダムの事業費増額に反対し、事業からの撤退などを主張しました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2016年9月13日付より転載)