茨城・東海原発の放射性廃棄物 埋設計画の中止要請 市民らが規制委に
日本原子力発電(原電)が廃炉作業中の東海発電所(東海第1原発、茨城県東海村)の解体に伴って発生する放射性廃棄物「L3」の埋設処分を計画している問題で、民主団体や脱原発の市民グループ、日本共産党など21の団体が9月7日、原子力規制委員会に「素掘り埋設」計画の中止を要請したことを明らかにしました。
県庁内で記者発表したもので、要請は8月31日におこなわれました。
原電は昨年7月、規制委に埋設の事業許可を申請しました。
要請書は、▽「L3」は、「低レベル放射性廃棄物」とされているが、危険性が高い▽放射能で周辺環境や海洋が汚染される▽住民や漁協への原電の説明は不十分─などと指摘。
「素掘り埋設」の計画を認めないよう求めています。
規制委への要請行動に参加した荻三枝子さんは会見で、「規制委は、原電の申請書について『とても審査に耐えられる内容ではない』と話していた。審査に入っていないと分かった」と説明。
「原電には申請を取り下げるよう要請したい」と語りました。
「さよなら原発いばらきネットワーク」の村田深さんは、「原電は『地下水は海に流れるから大丈夫』と説明している。原電は原子力を扱う資格はない」と指摘しました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2016年9月9日付より転載。要請文はこちらから)