茨城・常総水害 「お米・絵本ありがたい」 物資提供会で住民
昨年9月の鬼怒川決壊で大水害に見舞われた茨城県常総市で、吉野サポートセンターが8月21日、13回目の支援物資提供会を開催しました。
吉野サポートセンターは、地元有志や民主団体、日本共産党が共同して設立し、被災者支援を続けています。
会場となった市役所石下庁舎内のホールには、全国から寄せられた夏物の衣類や食器、絵本がところ狭しと並び、開場の1時間前には住民が集まりだしました。
「今どこに住んでるの」などの再会を喜ぶ声も聞かれました。
開場と同時に、茨城県西農民センターから寄せられたネギなどの野菜が一気になくなり、こども服や絵本などにも親子連れが集まりました。
絵本を袋に詰めていた女性(60)は、「一緒に住んでいる孫の絵本もおもちゃも全部水に浸かっちゃったのよ。本当にありがたいです」と話していました。
毎回、ボランティアで参加している男性(68)=栃木県小山市=は、「何かお手伝いできると思って。ボランティア同士の交流も貴重です」と語ります。
フードバンク茨城(大野覚理事長)から届いたお米の抽選会では、会場のあちこちで楽しげな声があがり、当たった人は大事そうにお米を受け取っていました。
日本共産党の堀越道男常総市議は、「寄付された段ボール40箱分の食器がだいぶなくなりました。最近はどんぶりや土鍋など用途が限られた食器も持っていく人もいて、生活の幅が少し出てきたのかなと思います」と話しました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2016年8月23日付より転載)