参院選激戦区リポート 根源に切り込む共産党 茨城・小林きょう子氏、国民の声代弁

「TPP(環太平洋連携協定)も原発も戦争法も、根は一緒です。その根源に切り込めるのが共産党です。アメリカいいなり政治に反対し、企業・団体献金を一切受け取らない政党だからこそ、ブレずに国民の声を代弁して不正を正すことができます」。
日本共産党の小林きょう子党県TPP・農業対策部長(65)が演説で必ず訴えているフレーズです。

戦争法も農業も

茨城県では、安倍政権の暴走に対抗しようと昨年6月、諸団体・個人が「茨城総がかり行動」を結成し、各市で抗議行動を続けています。
小林氏は昨年12月、市田忠義党副委員長(参院議員)とともに、土浦市在住の二見伸明氏(元公明党副委員長)らと懇談。
二見氏は「野党がまとまって戦争法廃止を実現してほしい」と期待を寄せました。
県央にある茨城空港に隣接する百里基地では、航空自衛隊の戦闘機部隊が再編成され、日米合同訓練が強化されています。
小林氏は、「戦争法で百里基地が日米共同の海外出撃基地となる可能性が生まれています。憲法違反の戦争法は、市民の運動と野党が共闘して廃止するしかありません」と訴えています。
2月14日、県内各地から農家、医療関係者、消費者らが集まって「ストップTPP茨城大集会」(つくば市)が開かれました。
主催は同集会実行委員会(実行委員長=岡野忠・茨城農民連会長)です。
小林氏は、県JAの秋山豊県農業協同組合中央会専務らと共に来賓としてあいさつ。
「アメリカでは、150以上の労組や農協、個人がTPP反対の大運動を続けています。大統領候補のほとんどがTPP反対の立場です。日本もこれからが批准阻止の正念場。あきらめずに声を上げ続けましょう」と訴え、大きな拍手に包まれました。

目標20万票以上

共産党県委員会は、比例区、選挙区とも20万票以上をめざし、比例・おくだ智子氏(北関東)をはじめ、8人以上の当選と、選挙区での小林氏の勝利に全力をあげています。

茨城選挙区(改選数2)は小林氏以外に、自民と民主の現職が立候補を予定。
おおさか維新の新人、諸派1人も立候補を表明しています。(笹島みどり)
(「しんぶん赤旗」 2016年3月7日付より転載)

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