集団的自衛権 平和もたらさない 茨城・牛久で講演会
茨城県牛久市で5月30日、「『集団的自衛権』は真の平和をもたらすのか?」と題した講演会が開かれ、100人が参加しました。
「憲法9条牛久の会」が主催したもの。
日本国際ボランティアセンターの長谷部貴俊事務局長と長瀬佑志弁護士が講演しました。
長谷部氏は、イラクやアフガニスタンの写真を示しながら、「私たちは武装勢力と行動をともにしたことはない」と強調。
集団的自衛権をめぐる議論について、▼自衛隊による救出は現実的ではない▼軍との連携は危険性を高め、日本の平和協力の独自性が失われかねない─などと指摘し、「9条の価値を生かした国際協力を」と呼びかけました。
長瀬氏は、「集団的自衛権の行使は、他人のけんかを買うようなもの。安倍政権がいう“必要最小限”の集団的自衛権などはありえない」と力説。
「なんのための集団的自衛権なのか」との会場からの質問には、「何を得ようとしているのかわからない。犠牲者が出るのは間違いないし、リスクは増すばかりだ」と述べました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2015年6月2日付より転載)