日本共産党議員の国会質問 つくばエクスプレス 過酷な鉄道労働条件の改善を
高橋議員「安全確保を」 衆院予算委分科会
日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は、2月26日の衆院予算委員会分科会で、東京都内と茨城県つくば市を結ぶ鉄道=つくばエクスプレス(TX)の労働者が置かれている実態を示し、鉄道輸送の安全確保と労働条件の改善を求めました。
高橋氏は、人手不足で休みもなく、緊急出動の手当も出ず、若者を中心に毎月のように退職者が出ている職場の実態を告発。
ホームドアが開かず乗客が置き去りになった具体事例などに基づき、改善を求めたら、「乗務員としての資質を満たしていない」と労働者の責任に転嫁する会社の姿勢を批判。「ブラック企業そのものではないか」とただしました。
鉄道の運転業務に関し、労働基準法は長距離にわたり乗務する者について「休憩時間を与えないことができる」としています。
高橋氏は、ILO(国際労働機関)が第153号条約で運転者に一定の休息を与えることなど労働時間・休息時間についての基準を定めていると指摘。
厚労省の大西康之大臣官房審議官は、「適切な休憩時間を与えるべきだ」との答弁を繰り返すにとどまりました。
高橋氏は、TXの東京駅への延伸計画をとりあげ、「延伸によって人件費抑制や安全対策抑制に拍車がかかっては困る」と主張。
太田昭宏国交相は、「安全確保が第一で、そのあとに経営がある」と答えました。
(「しんぶん赤旗」 2014年3月2日付より転載。動画はこちらから)