東海第2原発は廃炉に 原発ゼロ栃木の会 日本原電に要請

原発をなくす栃木県連絡会(原発ゼロ栃木の会)は8月29日、茨城県東海村の東海第2原発の廃炉を求める申し入れ書を、東海第2発電所を運営する日本原子力発電の濱田康男社長あてに提出しました。
原発ゼロ栃木の会の武藤和志栃木県労連事務局長、野村せつ子日本共産党前栃木県議ら5人が、東海第2原発敷地内にある東海事務所に出向きました。
申し入れ書は、福島第1原発事故で日本にひとつも安全な原発がないことが証明されたと強調し、東海第2原発について、「運転から34年もたち、老朽化によるトラブルも頻繁に起きている。再稼働せず、廃炉を求める」と主張しています。
応対した竹内聡・総合事務所総括渉外グループマネジャーは、「電気を供給する事業体であり、再稼働は会社の役割だ」と強弁。新規制基準に沿い申請の準備をしているとして、「地元に説明し、了解を得て再稼働したい」と述べました。
武藤氏は、「経営上の目的による再稼働は、国民の声に反する。問われているのは、原発の安全性であり、再稼働は無謀だ」と批判しました。
茨城との県境にあり、東海第2原発から直線で32キロメートルと最も近い茂木町の星徹夫町議は、「地元への説明というが、町は対象となるのか」と質問。
竹内氏は、「栃木県には説明するが、(茂木町への対応は)県が判断されることだ」と述べました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年8月31日付より転載)

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