東海第2原発火災の中間報告 原電が村議会に 茨城・東海
茨城県東海村議会で6月25日、議員全員協議会が開かれ、日本原電は「東海第2発電所の中央制御室火災を踏まえた再発防止対策と安全管理の徹底について」の中間とりまとめを報告しました。
原電は、今年2月の中央制御室内の制御盤火災と、2022年以降の10件の火災防止対策の検証を行ったと説明。信頼回復に向けて、▽外部からの意見に耳を傾ける重要性▽発電所で働く人の資質向上と組織力向上▽安全最優先の行動原則を徹底する経営層の決意─を報告しました。
日本共産党の大名美恵子村議は、2月の火災時に作業員が手順書と異なる作業をしたことや、作業にあたった3人に共通認識がなかったことなどを指摘し、「発電所を管理運営する事業所としてあってはならないことだ」と批判。原電は、「コミュニケーションエラーが大きかった。互いの議論を深めるべきだったと分析している」と回答しました。
大名氏は、「発電所を動かしていく立場ではありえない。原電は再稼働をめざすのではなく廃炉に切り替えていく時ではないか」と迫りました。東海第2発電所の山口嘉温所長は、「安全確保第一に、脱炭素電源を大事にする使命のもと(再稼働に向けて)取り組む」と強弁しました。
(「しんぶん赤旗」2025年6月26日付より転載)