東海第2再稼働に反対 茨城県自治体議連が学習会

茨城県東海村で4月5日、東海第2原発の再稼働に反対する茨城県自治体議員連盟が学習会を開き、ジャーナリストの政野厚子(まさの・あつこ)氏が、「どうして原子力規制委員会は東海第2原発にGOサインを出してはいけないのか─理由を整理する」と題し、講演しました。

政野氏は、再稼働を許してはならない理由を3つの角度から整理。▽原子力災害対策法にもとづき、過酷事故時は30キロ圏内で屋内退避することになっているものの、現実的には不可能▽日本原電は、敦賀原発2号機(福井県)を、データを改ざんしてまで再稼働しようとした会社▽東海第2原発は運転開始から46年経過し、老朽化しており、火災が頻発する実態もある─などを指摘しました。

会場の参加者は次々と質問。「(再稼働を止めるための)地域活動をがんばっても、最後は政治の力なのかと思う部分があるが、現状をどう見ているか」という問いに対して、政野氏は、「社会変革のための市民運動は大事」と答えるとともに、市民の活動をメディアが発信することの重要性を述べました。主催側として、日本共産党の江尻加那県議や大名美恵子東海村議らも参加しました。

(「しんぶん赤旗」2025年4月9日付より転載)

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