茨城空港の新誘導路建設中止を 百里連協が知事に申し入れ 茨城
茨城県の百里基地反対連絡協議会(百里連協)は3月7日、県庁で大井川和彦知事に対して、百里基地の機能強化につながる茨城空港の拡張や新誘導路建設の中止を求めて申し入れました。構成8団体から10人が参加しました。
昨年8月に県が設置した「茨城空港のあり方検討会」は4回予定され、2月に第3回が開かれましたが、非公開のまま。昨年12月、日本共産党や平和団体が空港担当の営業戦略部に行ったヒアリングで、県側は「空港に新たな平行誘導路が設置された後は防衛省に移管する」と回答しました。
申し入れで百里連協は、空港拡張は百里基地の機能強化にほかならないとして、「会議と議事録の公開」、「誘導路建設等の空港機能強化の取りやめ」、「これ以上の騒音被害を増やさないこと」を求めました。
営業戦略部空港対策課は、公開については「有識者(航空会社)が自由闊達に意見を言ってほしいので非公開としている」とし、防衛省移管については、「現段階では決まっていない。国が決める」と強調しました。
参加者は、「県民のためにやっていることなら公開するべきだ」と問いましたが、県は「県民に示す素案を作っている段階で、経過を明らかにする考えはない」と繰り返しました。共産党県委員会の大内久美子副委員長(元県議)は、「県の施策で、あり方検討会で決まったものは、議会で否決されたことはなく決定事項に等しい」と指摘しました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月12日付より転載)