百里基地航空祭中止を 茨城県平和委員会など申し入れ
茨城県小美玉市にある航空自衛隊百里基地の正門前で11月29日、百里基地反対同盟や県平和委員会、党県委員会など7団体が連名で、「百里基地航空祭の中止を求める申し入れ」を行いました。団体を代表し、梅沢優氏、木村泉氏、篠原睦氏が訪問しました。
航空祭は12月7、8日の2日間開催され、F15戦闘機の飛行やブルーインパルスの「曲技飛行」などが予定されています。周辺自治体の4市1町には約25万人が住んでおり、さらに飛行ルート近くには大洗町や東海村の原子力施設もあります。
申し入れで篠原氏は、「低空飛行や墜落などの心配や、爆音も耐え難い事態」だと強調。また、パワハラやセクハラ、激務などにより、自衛隊入隊希望者が減り、人手不足が深刻な状態で、小中高生などにも自衛隊をアピールし、勧誘するのも航空祭の狙いの一つであると指摘しました。
その上で、自衛隊法第52条(服務の本旨)は、「賭命義務」を「責務」としているとして、「航空祭を開催し、集客することは許しがたいことだ」と訴えました。担当者は「上に伝えます」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2024年12月3日付より転載)