「東海第2原発再稼働」請願を採択 共産党は反対 茨城・東海村議会

茨城県東海村議会の原子力問題調査特別委員会(武部慎一委員長)は9月26日、日本原子力発電東海第2原発の再稼働を求める、村環境整備事業協議会が提出した請願を賛成多数で採択しました。
日本共産党の大名美恵子村議は反対しました。

請願は、脱炭素社会の実現と村経済の維持発展のために東海第2原発の再稼働を求める内容です。

原発推進の会派「新政とうかい」の議員は、21日に採択した村商工会からの請願同様、「エネルギーや経済を支える上で今ある原発という資源を最大限に活用すべきだ」と主張。

日本共産党の大名村議は、再生可能エネルギーと省エネルギーを重点にした党の政策に触れ、「過酷事故を起こさないという保証がない原発に依存する考えは改めるべきだ」と反対しました。

市民団体からの再稼働に反対する意見書の提出を求める請願について、「新政とうかい」の議員から、「防潮堤の新設や原子炉の冷却など、福島を教訓にして対応が図られている」と反対意見を主張。賛成少数で不採択になりました。

大名村議は、「福島は終わっていない。原発事故で苦しんだ人たちに思いを寄せるべきだ。実効性のある避難計画ができない限り、再稼働はあってはならない」と採択を求めました。

(「しんぶん赤旗」2023年9月27日付より転載)

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