受験生 痴漢から守れ 市民団体 県などに要望 江尻かな県議ら同席 茨城
大学入試を目前に控え、受験生を狙った公共交通機関での卑劣な痴漢行為を防止しようと1月4日、「茨城ジェンダー平等を考える会」(中庭由美子氏ほか6人)が茨城県と県警に「要望書」を提出し、対策を求めました。日本共産党の江尻加那県議、上野高志県委員長が同席しました。
受験生を狙った痴漢行為が試験会場に向かう交通機関などで報告されるほか、遅刻できない受験生の心理をついた悪質な行為をあおる投稿がインターネットなどで発信されていることから、全国各地で対策が広がっています。
要望内容は試験当日の対策強化に加え、▽痴漢防止・抑止に向けた行動計画の策定▽痴漢発生時の訓練を交通機関と県警が連携し、駅員・乗務員に実施する▽痴漢を連想させ、未成年を性的対象化する表象を禁止する広告掲載基準の点検▽広報による性犯罪防止の機運醸成―などです。
参加者は、「受験生にとって人生がかかっている試験で、痴漢被害で実力発揮できないことがあってはならない」と力説しました。
県交通政策課の担当者は、「犯罪行為でしっかり対処すべき問題。試験のみならず、恒久的な対策も徹底する」として対応を図ると説明。県警の担当者は、主要駅構内での警察官の配置を強化する意向を示しました。
(「しんぶん赤旗」2023年1月5日付より転載)