相次ぐ産廃投棄 県・市連携して対応を 紙智子参院議員が現地調査 茨城・古河
日本共産党の紙智子参院議員は1月26日、農地や山林への産業廃棄物などの不法投棄が相次いでいる茨城県古河市の現場を視察し、市当局と懇談しました。
上野高志県議、秋庭繁市議、山口美千子党市福祉対策委員らが参加しました。
紙議員らは、市内4か所の不法投棄現場を視察。
このうち下辺見地区では、2,736ヘクタールの農地に昨年12月24日から業者が1日あたり20~30台のダンプカーを連ねて、建設残土と見られる土砂を搬入しました。
農地法違反にあたるため、市の農業委員会と防災環境局環境課は再三、搬入の中止、原状回復を指導しましたが、土地所有者側はこれを無視し、4メートル弱の盛り土をしました。
周囲はすべて耕作が行われている田畑。
この地域担当の農業委員の男性は、「土砂がどんな成分なのかも気がかり。雨が降れば流出し、影響が出る」と話します。
尾崎地区では、埼玉県の業者が空き地に民家の屋根よりも高く残土を搬入。
業者の社長らは昨年9月、廃棄物処理法違反で逮捕されました。
市との懇談で、秋庭市議は「市だけでは対応できないのではないか。県の環境・保安課、警察と連携を強めるべきではないか」と指摘。
紙議員は、「よく連携してほしい。廃棄物を一度入れられたら止まらないので、入り口で止める仕組みが必要。国への要望などがあれば出してほしい」と述べました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2017年1月28日付より転載)