茨城県議選 1議席確保 水戸市・城里町区 江尻かな氏当選 大型開発優先県政を批判

茨城県議選(定数62)が12月11日投開票され、日本共産党は現職の江尻加那氏(定数6、水戸市・城里町区)が3期目の当選を果たしました。つくば市区(定数5)では5期目をめざした山中たい子氏が次点となり、現有2から1議席減となりました。

つくばで現職次点

取手市区(定数2)は、新人の佐野太一氏が自民現職2人に対し善戦したものの、及びませんでした。
東海第2原発が立地する東海村区(定数1)は自民現職との一騎打ちになり、新人の川崎篤子氏が再稼働ストップを掲げて奮闘しました。

最大会派の自民党は、保守系新人との争いで県連幹事長を含む現職10人が落選。選挙時点では改選前の44から35議席に減らしました。

日本共産党は大型開発優先のゆがんだ県政をただすとともに、「全国8位の財政力を暮らし・福祉・教育に生かす茨城を」と訴えました。

水戸市・城里町区は過去最多の10人が立候補し、保守系新人が乱立するかつてない激戦の中、52年守り抜いてきた県都の党議席を確保。非正規雇用の青年が「最低賃金のアップを託したい」と歩み寄るなど、政策への共感も寄せられました。

つくば市区は、山中氏が議会で何度も取り上げ、選挙中も訴えた県立高校の新設を争点に押し上げました。一般紙も「県立高校の新設を求める声高まる」などと注目。
取手市区は自民党が「逆風にさらされる選挙」として共産党に危機感を燃やし、無所属市議が佐野氏を応援する動きも生まれました。

東海村区(定数1)では、川崎氏が前回参院比例得票から約3倍伸ばし、健闘しました。

水戸で1議席確保 公約実現にしっかり 水戸市・城里町区 江尻加那氏

茨城県議選の投票日から一夜明けた12日、3期目の当選を果たした日本共産党の江尻加那県議が早朝宣伝に立ち、「掲げた公約、寄せられた要望の実現に向けて4年間しっかり頑張りたい」と力を込めました。

江尻氏は、「子育ても仕事も老後も安心して暮らせる茨城の実現をめざしたい」と力説。とりわけ選挙中に訴えた子育て支援について、全県で9自治体にまで広がった学校給食費の無償化をさらに広げたいと述べ、子ども医療費・国保税ゼロ、保育料ゼロなどの公約を訴えました。

また、「大型開発優先の県政をチェックする唯一の役割として力いっぱい働きたい」と強調。保健所・病床削減など、医療軽視の県政に厳しく対峙するとともに、運転開始から44年が経過した東海第2原発(東海村)の再稼働ストップを呼びかけ、「茨城の豊かな自然を生かしたエネルギーへ転換させよう」と訴えました。

高校新設決意新たに つくば市区 山中たい子氏

「引き続き公約実現をめざしてがんばります」。茨城県議選の開票から一夜明けた12日朝、候補者としてたたかった日本共産党の山中たい子氏は、つくば市で選挙結果を報告しました。

通勤途中の人から、「残念でしたね」「お疲れさまでした」「また、がんばりましょう」などと激励の声。客待ちのタクシー運転手の男性(79)は、「山中さんは本当に惜しかった。いまの自民党はとんでもない。がんばってほしい」と話しました。

その後、山中氏は選挙結果の報告で市内をまわり、「つくば市に県立高校を新設」「東海第2原発の再稼働をストップ」「全国8位の財政を、県民の暮らし、教育、福祉に使わせる」と決意を語りました。

選挙結果が明らかになった11日夜、山中氏は支援者や支持者へ感謝を述べたうえで、引き続き頑張りたいと決意を語りました。

茨城県委員会の上野高志委員長は、「今回の選挙で一大争点にあげた東海第2原発の問題で、再稼働中止、廃炉の声が大きく広がった。来春の統一地方選にむけて、しっかり自力をつけていきたい」と話しました。

自民現職追い詰める 取手市区 佐野太一氏

茨城県議選取手市選挙区(定数2)で佐野太一氏(54)は、得票率29.58%と前回より4.7ポイント増やしましたが、自民現職2人に惜敗しました。

開票直後、佐野氏は支援者へ「感謝の気持ちでいっぱい」とあいさつ。「自民対共産の分かりやすい選挙で、自民への逆風をチャンスとしてつかめなかった。自民県政をまた4年間繰り返すのが悔しい」と述べました。

低投票率にふれ、「無党派の人の受け皿になれるよう、広い市民から話を聞くことが不可欠。政策の伝え方も考えなくては」と話しました。

選対責任者の舘定男さんは、「佐野さんは法人代表を降り、退路を断ち立候補してくれた。素晴らしい候補者なのに議席に結びつけられなかった」と述べ、「自民党に打ち勝つだけの自力をつけて挑みたい」と話しました。

「自分の芯がはっきりしている。演説も新人とは思えない」。選挙中にアナウンサーを務めた女性は佐野氏をこう評します。「最後までパワーがあった。物おじもしない。みんなワンチームでがんばりました」。佐野氏と党支部は翌12日朝、駅頭で結果報告に立ちました。

原発反対の受け皿に 東海村区 川崎篤子氏

11日投開票の茨城県議選で、東海第2原発が立地する東海村区(定数1)に立候補した日本共産党の川崎篤子氏(69)=新=は2,494票を獲得。
一騎打ちの自民現職に及ばなかったものの、前回の参院比例得票比で約3倍に伸ばし、健闘しました。

川崎氏は運転開始から44年が経過した東海第2原発の廃炉を力説。「福島原発事故の教訓をふまえれば、再稼働は許されない。知事が決断すれば原発は止められる」と訴え、支持を広げました。

川崎氏は選挙後、「自民現職をはじめ、“オール東海”で原発推進の姿勢を示す中で、食い込めたと思う。再稼働ストップの受け皿になれた」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2022年12月13日付より転載。結果はこちらから

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