茨城県議会委 県立高校の設置を求める請願を「継続審査」に
茨城県議会文教警察委員会(水柿一俊委員長)は11月10日、市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」(片岡英明代表)が提出した、つくば市内への県立高校の設置を求める請願を継続審査としました。
委員会を構成する県議は来年1月に任期満了を迎え、改選を前に住民の切実な要求について判断を見送りました。審議未了のまま、廃案になる見通し。
人口の急増にともない、県立高校の新設が悲願となっているつくば市では、「考える会」が中心となり進めた署名運動で7,075人分の賛同を集めました。
日本共産党の山中たい子県議(つくば市選出)がただ一人紹介議員となり、先月31日開会の定例会に請願が提出されました。
「考える会」の片岡代表は請願の継続審査を受け、「子どもたちのためにも採択してほしい」と訴えました。
県が説明する既存校の学級増では根本的な解決にはならないと指摘し、山中氏は、「市議会は自民・公明も賛成し、全会一致で意見書をあげたのにもかかわらず、県議会で覆ることになった。大変残念だ」と述べ、高校新設を引き続き求めていくとしています。
(「しんぶん赤旗」2022年11月12日付より転載)