茨城県議会委 百里で夜間訓練中止を 江尻かな県議が県に要求
日本共産党の江尻加那茨城県議は、11月10日の県議会防災環境産業委員会で、航空自衛隊百里基地(小美玉市)で10月27日、28日に行われたF2戦闘機による昼夜連続飛行訓練について、騒音など地元の生活環境をめぐる県の対応をただしました。
江尻氏は、百里基地での昼夜連続訓練は初めてだとし、「通常行われてこなかった訓練で、地元にとっては異例だ」と指摘。
深夜や未明の訓練は行わないよう求めた地元市長の要請を受け、訓練の実施状況をたずねました。
須能浩信生活文化課長は、周辺の計測で午後10時以降も3回程度の騒音が確認されたと報告。
「(午後10時以降の)離陸はしていない」と述べ、夜間訓練が行われていた事実を認めました。
江尻氏は、「住民の負担を軽減する立場で、県として夜間訓練の制限をすべき」、「全国で訓練が頻発するようになり、規模も大きくなっている」と指摘。
百里基地で10日から日米共同訓練が始まったことを受け、北東アジア地域での軍事的緊張を高めることにつながるとし、訓練の中止とともに、「地元市町村も含め、生活環境を守るよう県として取り組むべきだ」と重ねて求めました。
(「しんぶん赤旗」2022年11月12日付より転載)