原電資料書き換え 「安全意識、誠実さ欠く」 土田記代美市議に水戸市長
水戸市の高橋靖市長は9月14日の市議会本会議で、日本原子力発電が敦賀原発2号機(福井県)の審査に用いる資料を無断で書き換えた問題をめぐり、「原子力事業者が持つべき安全に対する意識と誠実さを著しく欠いた行為」と述べました。
日本共産党の土田記代美市議が、「危険な原発を扱う資格はない」として、日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)の廃炉を求めた代表質問に答えました。
昨年2月の審査会合で、原電による敦賀原発2号機の地質データの書き換えが明らかになり、原子力規制委員会は今年8月、敦賀原発の審査中断を決めています。
高橋市長は、原電が東海第2原発も運営していることに、「(東海第2原発の)周辺に位置する本市としても重く受け止めている」と表明。同様の行為が起こらないよう申し伝えたと答弁しました。
土田議員は、「なぜ一事業者の利益のために、ふるさとを奪われる不安や覚悟とともに生きなければならないのか」、「原電にきっぱり廃炉を求めるべき」と迫りました。
高橋市長は、再稼働について「実効性のある避難計画が策定できない限りはあり得ない」と従来の答弁を繰り返しました。
(「しんぶん赤旗」2021年9月15日付より転載)