県立高校新設を 署名運動スタート 市民ら集い つくば

茨城県つくば市で9月18日、県立高校の新設を求める「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」が集いを開き、県議会に提出する請願署名の運動をスタートさせました。

訴える片岡英明さん

訴える片岡英明さん=9月18日、つくば市

つくば市では、つくばエクスプレス(TX)沿線の大規模開発で人口が急増。高校不足が深刻化し、昨年度は市内中学生のうち、市内の県立高校に入学できたのは6人のうち1人にとどまっています。

「考える会」世話人代表の片岡英明さん=元高校教諭=は、2030年につくばエリア(つくば市、つくばみらい市、守谷市、常総市)の中学卒業生が1,000人増える県の推計に触れ、高校新設の必要性を強調。

小学生の子どもをもつ母親は、「経済状況もあり、近場の県立高校は希望だ」と訴えました。

超党派の地方議員が参加し、日本共産党の山中たい子県議は、「高校の選択肢が狭く、子どもや家族が大変な思いをしている。身近な場所での新設を実現したい」と力説。

つくば市の篠塚英司・総務部長は、「市内の県立高校不足は喫緊の課題。力を合わせて県に働きかけたい」と述べました。

片岡さんは、「署名で大いに訴え、声が伝われば県も変わるしかない。前向きに決断してほしい」と話しています。
署名は1万人分を目標に10月31日に県議会に提出する予定です。

(「しんぶん赤旗」2022年9月21日付より転載)

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