産廃処分場計画 撤回求める署名 住民団体が知事宛に提出
茨城県が日立市につくる予定の産業廃棄物の最終処分場をめぐり、「県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会」(荒川照明共同代表)はこのほど、計画の撤回を求める署名(3,044人分)を大井川和彦知事宛てに提出しました。
県新最終処分場整備室の平柳典亮室長が応じました。
署名収集は2月から行われていたもの。
搬入道路の整備による環境破壊、地下水が汚染することへの懸念などから、建設を断念するよう求めています。
参加者は、「水源地に処分場はつくるべきではない」、「未来に不安を与えるようなことはしてほしくない」と求め、平柳室長は「知事に報告する」と述べました。
連絡会の長山重道副代表は提出後、「計画の撤回を求める市民の声を託した。市外の県民にも処分場の問題を自分事として考えてほしい」と話しました。
県は日立市諏訪町の鉱山跡地を処分場候補地とし、2025年度の開業をめざしています。
近隣には保育園や中学校、住宅地が立地。生活や安全面への不安の声が広がり、事業費の支出差し止めを求める裁判がたたかわれています。
(「しんぶん赤旗」2022年7月22日付より転載)