共産党ここに期待 原発再稼働反対掲げる党を 元茨城大学教授 乾康代さん

昨年9月の茨城県東海村長選に、ジェンダー平等、東海第2原発の再稼働ストップを掲げてたたかいました。
原子力防災を女性の視点から検討することは重要で、村の地方防災会議への女性の登用などを訴えました。

ジェンダー平等が重要な政策課題になる下で、選択的夫婦別姓や同性婚の実現、性暴力の根絶など、今何を進めるべきか具体的にあげている共産党の政策に賛同します。

ふるさと喪失

大学では住環境計画について研究してきました。住環境に求められる要素はいくつかありますが、安全と健康は最重要な要素です。

原電はいま、東海第2原発を再稼働させようとしていますが、再稼働は私たちの生活に大きな不安をもたらす上、ひとたび事故が起これば命と健康に取り返しのつかない影響をもたらします。

福島では多くの人がふるさとを喪失しました。原発の再稼働は認められないという選択肢しかありません。

大学に身を置いてきた私にとって、研究機関のあり方、日本の科学技術の未来にも懸念があります。
国立大学の法人化以降、任期なしの常勤教員が減っています。田村智子参院議員が、任期付き大学教員の雇い止め問題を指摘しました。

この間のコロナ禍で、学生も生活が困窮するなど、つらい状況に置かれています。教員の正規化とともに、共産党が掲げている学費の半額・無償化を実現し、一人でも多くの人に質の高い高等教育を提供してほしいです。

戦争か平和か

戦争か平和かが問われる参院選と言われますが、本当にそう思います。戦争は絶対にしてはならないと、軍拡に反対しているのも日本共産党です。

茨城選挙区(改選数2)で東海第2原発の再稼働反対を掲げているのも、日本共産党の大内くみ子さんだけです。何としても票を伸ばして議席を取ってほしいと思います。

(茨城県・高橋誠一郎)

いぬい・やすよ

1953年生まれ。元茨城大学教育学部教授。専門は都市計画、住環境計画。

(「しんぶん赤旗」2022年6月21日付より転載)

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