茨城・東海村長選 8月31日告示・9月5日投票 東海第2原発稼働阻止 いぬいやすよ氏

茨城県東海村長選が8月31日告示(9月5日投開票)されます。
「いのち輝く東海村の会」が、元茨城大学教授のいぬいやすよ氏(67)=無所属新、日本共産党は自主支援=を擁立してたたかいます。
3期目をめざす現職の山田修氏との一騎打ちの様相です。

最大の争点は、東海村に立地し、日本原子力発電が狙う東海第2原発再稼働の是非です。
原電は、2022年12月完了をめどに再稼働工事を進めており、2022年秋にも原子炉を起動し、再稼働をめざす構えです。

原電は、再稼働の際に東海村を含む立地周辺6市村の「事前了解」が必要です。

住環境計画が専門のいぬい氏は、原発周辺の開発規制がないまま住宅が原発に接近した村内の都市計画を研究し、「東海第2は居住不安の元だ。どう考えても再稼働してはならない」と強調します。
現職の山田氏は、原子力業界誌で「BWR(沸騰水型原子炉)についてもしっかりと再稼働していく必要がある」と述べながら、選挙戦では再稼働問題に全く触れていません。
「ジェンダー平等が息づく村にしたい」と訴えるいぬい氏。
村の政策決定過程に女性を登用するほか、▽希望者への無料のPCR検査実施▽「福祉日本一の村」実現─などの公約を掲げています。

(「しんぶん赤旗」2021年8月27日付より転載)

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