茨城県の産廃処分場計画 日立市が受け入れ容認 共産党抗議

茨城県が日立市諏訪町に計画する「新産業廃棄物最終処分場」の整備をめぐり、日立市の小川春樹市長は8月5日の市議会全員協議会で、「県の要請を受け入れることを決意した」と述べ、処分場整備の受け入れを表明しました。

県は昨年5月、現在稼働する「エコフロンティアかさま」(笠間市)の後継として、新たな処分場の整備候補地に日立市諏訪町を選定。
整備をめぐっては、生活環境への影響などを懸念する声が上がり、撤回を求める署名も1万5千人分を超えるなど、反対の声が広がっています。

小川市長は全員協議会で、地域振興策などを行うとした県の説明を受け、「受け入れの最終判断をすべき時期だ」と述べ、県の要請を受け入れる意向を示しました。

「県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会」の荒川照明代表は、「環境都市の日立で巨大な処分場をつくることはあり得ず、絶対に止めないといけない」と話しました。

日本共産党市議団(小林真美子氏、千葉達夫氏)は、「市民の理解が得られたとは到底言えない」として、受諾の撤回を求める抗議文を小川市長宛てに提出しました。

(「しんぶん赤旗」2021年8月6日付より転載)

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