“居酒屋の灯を消すな #コロナ自粛には補償を ” 共産党の政策「共感できる」 茨城・水戸

コロナ禍で飲食店の経営が危うくなっています。店を開いて30年、水戸市にある「居酒屋つむぎ」で話を聞きました。

(茨城県・高橋誠一郎)

「居酒屋の灯を消すな」のポスター

「居酒屋の灯を消すな」のポスター

コロナ禍 地元で愛され30年、常連に支えられ頑張る

「しんみり話を聞いてくれる、居酒屋がつぶれちゃあいけないよね」と話す、「つむぎ」に通っていた黒木博之さん(82)と店を訪ねました。

「つむぎ」があるのは、茨城大学水戸キャンパスから歩いて15分ほどの住宅街で、長年地元で愛されています。

店を切り盛りするのは、女将の佐上和美さん。
「店を開いて30年になりますが、開店時からずっと通ってくれるお客さんもいるんです。ずっと昔、店の前を通っていた小学生がおとなになり、今は客として来てくれる。お客さんはみんな友達みたいなものです」。

常連客の悩みや不満、相談事にも耳を傾け続けてきた30年でした。
「人の話を聞くのが好きなんです。私もいろいろな経験をしてきた。自分が経験してきたことなら何でも返事ができる。よろず相談所の看板を掲げたらどうかともいわれたよ」と苦笑します。

「昔は会社関係の客が多かったけど、今はフリー(初めて)の客がほとんど。コロナ禍で家に持ち帰って飲むようになったり、これも時代の流れだね」としみじみ語ります。

「今は(売り上げが)元に戻るか戻らないかという状況。お客がついてくれるので何とか保っている」と語る佐上さん。
共産党の“居酒屋の灯を消すな #コロナ自粛には補償を ”のポスターも、店の入り口に掲示してくれました。

「今まで共産党に関係はなかったけど、これは良い題目だよね。共産党の政策は共感できるところがある」と話し、「これからも身体が続く限り頑張りたい」と意気込みます。

黒木さんは、「繁華街の居酒屋も住宅街の居酒屋も、常連さんがいなくなったらやっていけない。こういう地域で、居酒屋の灯を消しちゃいけないね」と佐上さんに語りかけました。

(「しんぶん赤旗」2021年8月4日付より転載)

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