学生に現金給付を 食料支援団体がつくば市に1万2千人分の署名提出

茨城県つくば市で筑波大学生などを対象に無料の食料支援を行っている団体「学生応援プロジェクト@つくば-PEACE-」(冨山香織代表)は6月4日、18歳以上の学生に現金給付などの行政支援を求める署名1万2674人分を五十嵐立青市長に手渡しました。


「PEACE」は、昨年12月から5月にかけて7回にわたり、米や野菜などの食材や生理用品、トイレットペーパーなどの生活必需品を配布。来場者数は学生をはじめ、一人親世帯の親など約1,600人にのぼっています。

署名提出には、冨山代表など「PEACE」メンバー2人と筑波大学生3人も同席。
参加者は、五十嵐市長に▽18歳以上の学生に現金や商品券の配布▽県が独自に学生支援を行うよう市から求める▽「PEACE」への物資や資金支援─などを要望。

参加者によると、五十嵐市長は「『苦しい』という声が集まっており、市として危機感を抱いている」と応じました。

提出後、筑波大学1年の女子学生は、「アルバイトの募集が少なかったり、シフトの時間が短くなっている」と話し、食費を削る学生の実態を紹介。
冨山代表は、「食材提供会の回数を増すごとに利用者が広がっている。未来ある学生がお金の心配なく学べる環境になってほしい」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2021年6月5日付より転載)

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