新産廃処分場の住民意見を報告 茨城・日立市議会特別委員会
茨城県が日立市諏訪町に計画している「新産業廃棄物最終処分場」の整備をめぐり、4月30日、市議会調査特別委員会が開かれ、県側が施設の「イメージ図」を初めて提示しました。
県はその上で、搬入道路の候補地付近の住民に開催してきた説明会の結果を説明。「搬入ルートの検討結果を示して住民を納得させるべき」などの住民の意見を報告しました。
委員からは、住民の意見を念頭に「搬入道路整備の検討過程を示すべき」、「県はどのような体制で検討しているのか」との注文が相次ぎ、県側は「どのような形で示せるか検討する。何らかの形で示す機会を作りたい」と応じました。
県は搬入のメインルートとして、日立市南部を走る「山側道路」と新処分場をつなぐ搬入道路を整備する方針を表明しています。
整備をめぐり、付近に住宅団地のほか中学校が立地するなど、生活への影響が懸念され、整備撤回を求める署名も1万3000人分を超えています。
(「しんぶん赤旗」2021年5月8日付より転載)